不安は心の痛み

ジワジワと広がる淡い痛みのような感覚が、心の奥の方にあります。

ハッキリとした理由があれば対処もできますが、思い当たることがないから、いつまでも痛みが消えません。 もうどうしたらいいかわからない・・・ そんな気持ちで苦しんでいる人もいると思います。

そもそも、心を蝕む不安とは何なのでしょうか?

 

私は『不安は心の痛み』だと思います。 身体に痛みがあるみたいに、心にも痛みがあるんです。

 

痛みなんか感じたくないし、無い方がいいという人もいるかもしれません。

でも、痛みが無くなってしまったらどうなると思いますか?

 

転んで足首を捻挫しても、痛みを感じないとしたら? 捻挫をすると、足首が痛くてちゃんと立つこともできなくなってしまいます。

でも痛みが無かったら、捻挫をしたこともわからないので、患部をいたわってあげることもできないんです。

いつもと同じように歩いた結果、捻挫が悪化してしまうかもしれません。

怪我が悪化して、立ち上がれなくなってはじめて捻挫したことに気づくなんて、怖いですよね!

 

心の痛みも同じなんです。

何かに気をつけないといけないこととか、注意をしないといけないことがあるとき、心は痛みという形で私たちにメッセージを送ってくれています。

 

でも困ったことに、私たちは痛みが好きじゃありません。

痛みは危険を避けてもらうためのサインなのに、その痛みを見て見ぬふりをしてしまいがちです。

せっかく心が危険を知らせようと頑張っているのに、それにも気づかないで無視してしまうことすらあるんです。

すると心はますます焦り、私たちに気づいてもらおうと一生懸命大きな声を出そうとします。

そして、私たちが痛みに気づくまで、不安はどんどん大きくなっていくんです。

だから理由もなく不安を感じてしまうときには、それが大きくなりすぎる前にちゃんと心の声に耳を傾けて、必要に応じて何か行動を起こすことが大切です。

ちゃんと聞いてあげたら、心も安心してそれ以上大きな声であなたを呼ぶこともなくなります。

 

だから、心が痛みを感じていることに気づいてください。

 

感謝