今の積み重ねが未来の備えになる

過去のいつの時代も、未来へ備えることは不安だし、大変なことだったと思います。

しかし今の時代、人生100年時代と言われ、これだけ寿命が長くなった時代では、ずっと先のことまで視野に入れなくてはいけませんし、様々な情報が溢れて選別するだけでも大変ですよね!

そう考えると、現代は昔よりほんの少しだけ、未来のことを予測して考えるのは難しい時代なのかもしれません。

天台宗開祖の最澄の有名な言葉に 『道心の中に衣食(えじき)あり、衣食の中に道心なし』 という言葉がありますが、道心とは何かを成し遂げようとする気持ちのことで、悟りを求めようとする心を意味しています。

そして、衣食(えじき)というのは着るものや食べるもののことです。

この言葉は 『自分の使命を成し遂げようとするならば、食べ物や着るものに困ることはない。食べ物や着る物を求める人には、何かを成し遂げようとする心がない。道を求めて真摯に生きれば、自然と生活もついてくる』 こんな意味合いでしょうか!

これは今日さえ良ければいい、未来の事は考えなくても何とかなるという意味ではありません。

毎日やるべきことに一生懸命に取り組んでいたら、無駄な事にお金を浪費することはありません。

その姿を見て、仕事を認めてくれる人とか困った時に助けてくれる人が自然と現れるという意味合いなんです。

良い未来を迎えるためには、視線を未来に向けて備えることも必要だと思います。

でも一番大切なのは、あくまでも今現在のことに全力で取り組むことなんです。

良い事も悪い事も、先々の未来にどんなことが起こるのかは誰にもわかりません! 正確な未来は予測できませんから、将来必要なことを今から完全に準備するというのも不可能です。

未来は今の積み重ねの先にあります。

先述したように、私たちは今何をするかは、自分で決められるのです!

今この瞬間に、私たちがするべきだと思うことを精一杯やる。

今を一番ベストに生きることが、未来の何よりの備えになると思いますので、今の積み重ねが未来の備えになるということを意識しながら、素敵な毎日を過ごされてくださいね。

 

感謝