幸せは自分の中だけにあるんじゃない

私たちが幸せだと感じるのは、どんなときでしょうか?

仕事や恋愛が順調で、健康で毎日が心配もなく過ごせること、大抵の人はそんな状況を思い浮かべるんじゃないでしょうか。

もし、仕事が上手くいかず恋人もいなくて、体の調子も悪く、何かにつけて不安や心配が絶えないとしたら・・・、これは間違いなく不幸だと感じてしまうと思います。

でも、そんな苦しい状況でも『幸せ』だと胸を張って答える人たちがいます。

『世界で最も幸せな国』 国民の多くがチベット仏教を信仰するブータンの人たちに 『あなたは幸せですか?』 と聞くと、ほぼ全ての人たちが間違いなく『幸せだ』と即答するそうです。

たとえ先ほど書かせていただいたような状況だったとしても、彼らは口をそろえて 『両親が健康でいてくれるから幸せだ』 『兄弟の家族に子供が生まれたから幸せだ』 『職場の同僚がみんな仲良しだから幸せだ』 と言います!

彼らの幸せは自分自身の中だけにあるのではなく、自分の周りの人たちを含めた大きな輪の中にあるのです。

周りの人の幸せをなくして、決して自分は幸せではあり得ないということなんです。

 

これは昔、日本に伝わった大乗仏教の教えにも通じます。

簡単に言うと、人の幸せは自分の幸せ、みんなで幸せになろうという教えなんです。

このような考え方は、自分がこの世で一番不幸だと感じてしまうことを解決する、一つのキッカケにできるんじゃないでしょうか。

 

幸せを自分の内側に追求していくと、何か一つ良くないことが起きただけで、それまで幸せだと感じていた気持ちにヒビが入ってしまいます。

そして、良くないことばかりに目が向いて、自分は不幸だと思い込んで孤独感を増幅させてしまいます。

でも、幸せを広く外側に探してみたらいくらでもみつかるはずです。

いつも顔を上げて自分の周りを見ることで、自分が幸せに囲まれて生かされていることにも気づくと思います。

 

もしも自分に良くないことが続いていたとしても、沢山の幸せの中で自分が生きているということは、自分もまた、その幸せの一部だということです。

自分が不幸だと感じたときは、自分の周りにある幸せを是非、探してみてください。

 

感謝